天邪鬼君のこと・・・その2




自宅最寄駅まであとをつけてきた天邪鬼君。

翌日電話をして『なんであんなことをしたのか?』と聞いたら

猫のことで相談がしたかった。とのことだった。

(だからって、していいことだとは思わないけど)



自分ひとりで猫を3匹を引き取るのはどうかと思うとのこと。

最初は自分で引き取るって言ったけど、やっぱり・・・と思っていると。



で、今日会って話せない?と言われたので

今日は無理だよ。と私は答えた。先約があったから。

そしたら天邪鬼君は『話し合いには応じない』という意味に捉えてしまったらしい。


その翌日。

『ナナを君の会社の前においていくからつれて帰ってくれ』

とメールが来た。

びっくりした私は電話をしたけど出てくれず。

メールをしたら、話し合いに応じようとしないならこうするしかないだろう。と・・・。

そのあと延々メールで罵り合いになり

『じゃあ、明日会社近くの駅までナナをつれてきてちょうだい。つれて帰るから。』

と言うことで一応話しは終った。



その日家に帰ってから、甘ったれ君に事情を話し

近所のディスカウントショップへ車で連れて行ってもらい

大量の猫用品一式、トイレからご飯からおもちゃまで全部買った。

そして翌日会社についてから、昨日買えなかったものをネット注文。

ナナを迎え入れる準備を整えた。


夕方。駅まで行き天邪鬼君を待つ。

天邪鬼君は来たけどナナはいない。



どうせお前は、俺からナナを引き取ったら自分では飼わずに実家にでも預けるつもりだろう?

そんヤツにナナは渡せないね。



え??なんで????

なんで実家に???



よく分からないけど、天邪鬼君はそう思っていたようで

もし自分で飼いきれなくなっても私じゃなく、違う人に頼むことにする。と言う。

大雨の日で傘を差しながら約3時間。

延々喧嘩を続け、結局ナナを引き取ることはできなかった。



ずぶ濡れになった状態で帰宅。

甘ったれ君に『猫は?』って聞かれた。

猫がいないことが分かると『お前はそうやって嘘をついて旦那に逢いにいったんだろう!』と言われまた喧嘩・・・。



翌日。一通のメールが来て唖然とした。

丁度そのとき甘ったれ君もいたのですが、私の様子が変わったのが分かったのでしょう。

『どうした??』と聞かれる。


メールの主は天邪鬼君の母親・・・。またこの人。

『男ができたんだってねぇ。随分早いこと』←原文そのまま・・・・。


相変わらずと言うか、人間的に大嫌いだ。

この調子で始まり

『お前が猫を引き取らないから、こっちの親子関係まで悪くなったじゃない』←原文そのまま。

『まぁ、ぜいぜい子作りに励むといいわ』←原文そのまま



話し合いのできない親子のくせに人のせいにするな!

お前に言われる筋合いはない!



長いメールで画面いっぱいに改行なしにギッチリと書いてあった。

読んで唖然としていたら甘ったれ君が覗きに来た。

もう関係のない人(天邪鬼母)なので読ませたら


・・・・なんなの?この人。ちょっと頭おかしい人?

俺の母親がこんなメール送ってたらイヤだなぁ。。。



甘ったれ君が帰った後、頭に来ていた私は天邪鬼君に電話をした。


こんなメールが来たけど、結局あんたが猫を渡さなかったんじゃないの!

もう話もしたくないし、こんなメールも読みたくないから

全部拒否するし、メールも電話番号も変えるから。



そう言ったら天邪鬼君は慌てだした。


猫を3匹飼うのをやめろって、母親から言われたんだよ。

俺は別に今のところは飼えないとは思ってないんだ。

1匹俺で、1匹君で、1匹実家(天邪鬼母)で面倒見ればいいだろうって言われて・・・


じゃあ、なんでナナを連れて来ないのよ!


だって、お別れするのが悲しかったから・・・


・・・はぁ。。。。(恕)

あんたさ、自分の意見はどこにあるのよ?

それを決めてから言いなさいよ。

何も決まってないうちから振り回すのやめてよ。冗談じゃない。

あのさ、今だから言うけど。

あの母親に振り回されてたらもう誰とも結婚なんてできないよ?

そのくらい自分でも分かるでしょ?


うん・・・それは分かってるよ。

この前・・・また離婚なんてされたら困るから、今度結婚する時はちゃんと私も一枚かませてもらうから。と言われたよ・・・。


はぁ?あれだけ口出ししてきて?

あれ以上もっと関わるって??

あんたそれでいいの?知らないよ?


良くないよ。分かってるよ。。。

だからこれ以上いろいろ言うなら、親子の縁を切る。って言ったんだ。



だから・・・私のせいで親子関係までダメになったと言いたかったのか。

知るか!そんなもん。



結局、よりを戻せたらいいのに。って思っていた天邪鬼君のかすかな気持は

自分の母親によって粉々になった。

私だって、天邪鬼君とよりを戻せたら・・・って思ったことはあるけど

あの家には二度と入りたくない。

そのときは婿にでも来てもらうしかないね。


買った猫用品一式。

ご飯類は天邪鬼君の家の皆さんにプレゼントとして送った。

トイレ等用品は返品。

ネットショップはキャンセルを入れた。

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